両親ロンドン滞在記 vol.6 - お買い物とあれこれ(最終日)
いよいよ最終日。朝から両親はパッキング、私は眠いなーーーと思いながらぼけーーーっとしてると、けたたましく鳴る私の携帯。実はちょうど仕事でトラブってたため、もしや?!と思って慌てるも、そこには見知らぬイギリスの固定電話番号。
"Hello, XXX? This is Japan Airline..."
まさかのJAL。そして内容は、19時発の両親のフライトが3時間遅れ(!!)でどんなに早くても22時発になること。チェックインは予定どおり空くから早く来てもいいけど待つことになること。いずれにせよ20時までにはチェックインしてほしいこと。これらの内容を超絶ゆっくり(一単語ずつ区切ってる感じ)、かつ超絶丁寧に説明してくれました。
父親が「現地で連絡が取れる番号」に私の携帯を登録していたんですが、これ両親だったらパニックになっちゃって大変だった。笑
それにしても日本の航空会社すごくない?電話でこんなに早く連絡くれるなんて…!!おかげで予定よりゆっくり過ごすことができたわけです。当然ですがLCCではこんなサービスないです。たまにテキストくるけど、かなり直前。そして、さらに空港でチェックインするときに驚きのサービスに感動することになるのです。。。
小説の名場面が再現!シャーロック・ホームズ博物館
そんなわけで時間ができたら、「やっぱりシャーロック・ホームズ博物館にいきたい」と父親からリクエスト。当初は「あんまり小説も読んだことないから…」とリストからはずしていたのですが、博物館の前を通ったこともあり惜しくなった様子。せっかくの旅、後悔してほしくないのでさっそく朝一で向かいました。
シャーロック・ホームズ博物館は、ホームズが住んでいた221b Baker Streetと「思われている場所」にあります。現在のBaker Streetには221bという住所がないのですが、作品中で登場する階段の数などから推定されているそうです。
いつも観光客でものっすごい並んでいるのですが、朝一で来たこともありすんなり入場。チケットは隣のショップで買うのですが、このショップも見応えあります。また、入り口ではホームズの恰好して「221b」のプレートと一緒に写真が撮れます。
中はホームズの書斎や、小説の場面を再現した部屋が続きます。ものすごく狭くて、多分入場制限かけながら入れてると思う。私はホームズが好きなので、バイオリンやコカインの注射器、大好きな『まだらの紐』や『赤毛連盟』の再現場面にわくわく。
建物はそんなに大きくないし、30分あれば見れちゃうので、もし興味があればオススメです。入場料がそれなりなので、大して興味ない人にはコスパ悪いかも。
この前ちょうどテレビで『シャーロック・ホームズの大冒険』やってたので、モリアーティ教授にどきどきしました。笑
花柄だけじゃない!百貨店Liberty
花柄のリバティプリントが有名ですが、リバティそのものは百貨店。チューダー調の可愛らしい建物も人気のひとつ。
1階はステーショナリーやバッグ・アクセサリー、2階・3階が洋服(セレクトショップのようになっている)、4階がキッチン用品やバス・ソーイングなど花柄グッズが豊富。
母親がリバティプリントのティータオルをほしそうにしていたので、お土産にプレゼント。しかしそれ以外はあまり惹かれるものがなかった様子。。。もっとはしゃぐかと思ったので残念。
クリストファー・レンの傑作、聖ポール大聖堂
フライトも遅れてリバティもあっというまに終わったため、時間ができたので急遽、聖ポール大聖堂へ行くことに。きっと両親も見たら喜ぶんじゃないかなーと思ったのですが。。。結果はそうでもないことになります。笑
とにかく大きくて丸いドームと白い建物、そして入り口の階段で座り込む人々が印象的な聖ポール大聖堂。私も中まで入るのは10年ぶりです。入場料が高いのです。
もちろん内部も素晴らしいのですが、聖ポールといえば塔から一望するロンドンの景色!!その途中ではドーム上部の回廊から聖堂内部を見下ろすこともできます。天気も良いので、塔の上まで登ろうと思ったのですが。。。
回廊までの狭く長い螺旋階段で母親がギブアップ。展望台までは530段あるのですが、まわりを見ているとやはり年配の方はここまでで降りている人も多そう。引き返せるところで戻るのが大事なので、今回はここで断念。
また、大聖堂地下には建築者であるクリストファー・レン自身やウェリントン将軍(ワーテルローの戦いでナポレオンのフランス軍に勝利)の墓碑もあり、ウェリントン将軍の墓碑はさすがに豪華でした!!と、私はかなり興味あったのですが、イギリス史や建築史に興味のない両親は早くハロッズへ行きたさそうでした。。。
と、期待値を持って連れていったわりには不発だった聖ポール大聖堂です。涙
買い物の聖地・ハロッズ
というわけで、最後の目的地・ハロッズへ。もちろん目的はお土産購入。ハロッズは本当に大きいうえに、その内装がとってもアラビアンですごいです。
ハロッズはもともと英国御用達も扱うイギリスの老舗高級デパートでしたが、2010年からカタールのファイド家がオーナーとなっているため、内装もそんな感じになっています。現オーナーの息子が、故・ダイアナ妃とともに亡くなったあの方です。ちなみにファイド家と英国王室はいろいろあるようで、現在は王室御用達ですらなくなっています。複雑。
さて、ハロッズギフトコーナーへいくと、テディベアやらトートバッグやらたくさんのお土産にあふれています。なんか昔より食品関連のお土産コーナーが縮小されている気がして、本当はここで紅茶やクッキーのお土産を買いたかった両親は無念そうでした。
ハロッズもフォートナム&メイソンも空港内にショップがあるため、足りない分はそちらで買ってもらうことにしてハロッズを後にしました。
両親の帰国
そんなこんなで帰宅し、パッキングしてのんびりしてから、いざ空港へ。2016年7月現在、パディントン駅周辺は大工事中なのですが、案の定いつも止まるバス停にとまらず、あわあわしながらヒースローエクスプレスに乗車。
そして空港につきJALでチェックインしようとすると、まず外国人スタッフが近づいてきて、フライト遅延について説明してくれました。そしてカウンターへいくと日本人スタッフから再度丁寧な謝罪、そしてなんと!!セキュリティーエリア内のレストランで使える1人10ポンド分のバウチャーをくれたのです!!なにこれ!!日本の航空会社のサービスやばい!!
というわけで、両親は中に入ってからお土産を買って10ポンドの食事を楽しんで、無事に帰っていきました。
家族をむかえて気づいたこと
1. 私の両親は、やっぱり「日本人的感覚」で生きている人たちだった。
ことばがわからない、というのもあるのですが、YES/NOをはっきり示さないんですよね。路上でフリーペーパー配ってる人とかジプシーの花売りに「笑顔」を向ける。日本だったらその笑顔は「結構です (にこり)」と受け取ってもらえるかもしれない。でも、こっちで笑顔を示したら、ジプシーはぐいぐい来るし、カモになる。父親もあやうくジプシーからお花を受け取りそうで、「だめだめだめ!!」と思わず叫んでしまいました。
「はっきりした態度を示す」って、日本でやっている以上にはっきりやらないと、こちらでは通じないんだよな、と改めて思いました。
2.やっぱり日本人は感情を表すのがあまり得意ではないらしい。
これはどちらかというと、去年妹が来たときに感じたこと。妹が来たときは、日帰りでパリに行き、パリ在住のフランス人の友達に案内してもらいました。妹はもともとそんなに感情表現が豊かなほうではなく、どちらかというと常にむすっとしてる印象を受けるのですが(笑)、それもあってかフランス人の友達が何度も妹に「楽しい?」「楽しんでる?」「どこか行きたい?」「どう思う?」って話しかけてるんです。
妹は「楽しい」と言いつつあんまり笑顔じゃなかったり、何を聞かれても「特にない…」「別に…」という感じで、きっとそれが友達を不安にさせていたように思います。
友達は日本語もペラペラで、何度も日本にきており日本人の友達も多いので、そういう日本の感覚を多少はわかっていると思いますが、なんといってももとはフランス人(とスペイン人のハーフ)。やはり物事すばっと言うし、そのへんで歌い出したり、踊り出したりする。笑
ということが何となく気になったので、妹には途中から「楽しいときは思いっきり楽しそうにして」とお願いしました。効果があったのかわかりませんが。
でも、やっぱり、はっきりとした表現やおおげさな表現が苦手な人もいるわけで、そのへんが海外環境で適応できるかどうかにもかかわってくるのかな、と思いました。多分、苦痛に感じる人には本当に苦痛なはずだからです。
そう考えると私自身は、こういう感情表現をする環境はわりとあっているのかなーと思います。
改めて、こういうことを考えられたのも、家族がきてくれたおかげですね。
いろいろもりだくさんでとっても楽しい一週間でした!疲れた!笑
<両親滞在記まとめ>
両親ロンドン滞在記 vol.2 - 大英博物館とロンドン漱石記念館
両親ロンドン滞在記 vol.3 - バース&ストーンヘンジバスツアー
両親ロンドン滞在記 vol.5 - コッツウォルズバスツアー